映画『我が母の記』。
日曜日にTKPシアター柏で上映している『わが母の記』を
見に行ってきました。

知っての通り、井上靖の自伝的小説を映画化した物語。


私は井上靖さんの『しろばんば』という幼少期の話が
非常に好きで、何度も読んでいます。
五歳の頃に、生みの母が妹を出産する為、伊豆の
湯が島に預けられた井上さんは、そこで九年間
曾祖父の妾だった『おぬい婆さん』と共に暮らします。

『しろばんば』はおぬい婆さんとの交流を描いた話。
それに対して『わが母の記』は、生みの母・
八重との話。


   幼少期に湯が島に預けられた洪作(役所広司)は
   母・八重(樹木希林)に捨てられたと
   いう思いを抱いて生きてきた。
   元・軍医だった父親が亡くなり、久し振りに
   故郷の湯が島を訪れる。


   しばらくして、少しずつボケていく母。


   妹夫婦が八重と同居して介護をしていたが、
   妹の夫が足を怪我してしまい、しばらくの間
   八重を預かる事になる。

   母に対するわだかまりを捨てきれないままで
   あったが、娘達(宮崎あおい、ミムラ)の力を
   借りて、洪作は少しずつ母との関係を
   築いていく…。

伊豆の湯が島の美しさが、印象的でしたよ~。


私は『しろばんば』しか読んだ事が無かったので
私の中の『八重さん』は、意地悪なお母さんでしか
なかったの。
だから映画を見ながら、主人公の洪作と同じ心境を
辿った感じです。


八重さんは憎まれ口を叩く事も多いですが、どこまで
ボケちゃっているか分からない分、周りの人間も
振り回されちゃう。
その姿が何とも言えず、笑いを誘う。
でももし痴呆症の人が周りにいたら、きっと
「そうそう」と頷きながらも、笑えないだろうなぁ…。
八重の介護は、主に三女(宮崎あおい)と遠縁の
女性と、洪作の運転手の三人でしていて、洪作は
あまり関わっていないのですが、それでも少しずつ
八重との関わりを持とうとし、本当の母の姿を
知り、洪作の気持ちも変化していきます。
樹木希林さん演じる八重さんは、惚けた感じがとても
良く、惚けているのか意地悪で言っているのか
分からないくらい、面白い人でした。
当事者達は、その態度に辟易してしまうのですが
だからと言って突き放すのではなく、何だかんだ言いつつ
皆が協力して八重さんを温かく見守っているのが
とても良かったですo(^-^)o。


介護している相手の事を、皆で話し合ったり愚痴を
言い合ったりしながら、皆で見守っている。
昔は自然とそう出来ていたのかな。
今はちょっと難しいのかな。


それと余談ではありますが、父役の三國連太郎さんの
演技が凄いと思いました。
臨終の父・隼雄役で、始まってすぐ死んでしまうの
ですが、その演技が素晴らしい!
本当に弱ってるのかと思っちゃった(笑)。


また、物語には写真と話でしか登場しませんが、これは
育ての母『おぬい婆さん』の話でもある様な
気がします。

おぬい婆さんの話は何度か出て来ますが、その時の
洪作の顔は、とても朗らかで本当の母親の話を
している様です。


『わが母の記』の『わが母』とは、きっと八重さんと
おぬい婆さん、二人のことを指しているのでしょうね~。



見に行こうか迷いましたが、見て良かったと
思いますよ(^w^)。




PS

今日はバレンタインデー。
地元のバスの中で、前に座った若い男女がイチャイチャ
イチャイチャ、チュッチュコチュッチュコ…(-"-;)(-"-;)。


(;`皿´)(;`皿´)(;`皿´)


ヨソでやれ!!!
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[2013/02/14 12:11] 映画 | コメント(6) | @
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コメント
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私はやーっと『象の背中』を読み終わりました。
読み終えたのが医者の待合室。
涙ポロポロだったよ~。
映画も見たいな。
動画で検索しなきゃ。
[2013/02/15 03:42] URL | ree #- [ 編集 ]
--昨年--
私も見ました

画面に登場しない「おぬいさん」の存在感が
とても大きかったですね

それを感じさせるのも役所さんと
樹木希林さんに負うところが大なんでしょうね

[2013/02/15 19:47] URL | 西の魔女ちゃん #mQop/nM. [ 編集 ]
--『しろばんば』、なつかしい~--
私も子どもの頃、読んだな~
『わが母の記』は昨年やってたやつ?
もう一度映画館で観れるって…
そのシアターの演目、今後も要チェックだね(^_-)-☆
[2013/02/15 20:44] URL | muku-fan #- [ 編集 ]
--reeさんへ--
象の背中、私はまだ見てないし、読んでないなぁ。そんなに感動なんですね~。読んでみようかしら。
『感動する』と言われているモノって、もし自分が泣けなかったらどうしよう!?とか思っちゃって、なかなか手を着けられないのよね~。
[2013/02/24 12:44] URL | 東の魔女 #- [ 編集 ]
--西の魔女ちゃんさんへ--
私がイメージしていた八重さんと樹木さんが合わないと思っていましたが、映画を見て納得しましたよ~。現実にも井上さんとお母さんの間には、おぬい婆さんの存在が大きかったのでしょうね。
[2013/02/24 12:50] URL | 東の魔女 #- [ 編集 ]
--muku-fanさんへ--
そうそう。今は若尾文子特集(笑)。他にも『終の信託』や『ミッドナイト・イン・パリ』など、見逃した映画をやっていて、常にチェックしてます(^_^)v。
回数券、使いきれるか心配だったけど、私に限っては無用な心配でした(笑)。
[2013/02/24 12:58] URL | 東の魔女 #- [ 編集 ]
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